お知らせ
できるかもニュースレター〈vol.8〉2025.8
~NPOのあたたかいつながりを活かすために~
もしもの災害時にも、安心して過ごせる支援の方法を一緒に考えよう
————————————————————————————
◇できるかもニュースレター vol.8(2025.8)◆
*ごあいさつ*
連日厳しい暑さが続いていますが、台風や集中豪雨の季節でもあります。
気象情報に目を向けることが、災害への備えの第一歩かもしれません。
そんな今月は、地域で防災の輪を広げている団体をご紹介します。
今月の紹介団体は「清末・小月自主防災会」です。
防災意識が低かった地域で住民が立ち上がり、自主防災訓練や出前講座を重ねながら、
地域の防災力を少しずつ高めてこられました。近隣地域への働きかけも始め、
安心の輪を広げています。
————————————————————————————-
🌻CONTENTS🍉
◆下関市 『清末・小月自主防災会』ご紹介
〜防災意識が乏しい地域で理解も協力も得にくい中、ゼロから信頼と仲間を築く 〜
◆『令和7年度山口県防災会議』に基づき、『山口県地域防災計画の修正案』が承認されました。
~ 地域防災計画・ボランティア活動の環境整備~
◆ぼうさい活動に関する助成金情報
————————————————————————————-
☆下関市 『清末・小月自主防災会』ご紹介
〜防災意識が乏しい地域で、理解も協力も得にくい中、ゼロから信頼と仲間を築く ~
私たちの地域(山口県下関市東部)は、災害リスクが高いにもかかわらず、
これまで防災への関心が非常に低く、「自主防災会」も存在しない状況でした。
周辺には「菊川断層」や県指定の危険ため池もありますが、地域全体に危機感は乏しく、取り組みはほとんど進んでいませんでした。
こうした状況を変えようと、3年前、清末鞍馬第1自治会を中心に5つの自治会(約3,000人)が集まり、
「清末・小月自主防災会」の設立準備を始めました。
市の防災危機管理課や防災士会などからの協力が得られず、当初は困難を極めましたが、準備期間を設け、
まずは自前で防災訓練を実施し、地域の防災意識を高めることに注力しました。
要援護者の輸送訓練の様子
大盛況の地震体験の様子
会員の得意分野を活かしながら、自衛隊・警察・消防・医療・福祉・地域ボランティアなど多くの協力団体と連携を築き、
令和6年4月21日に初の本格的な防災訓練を実施。
約700人が参加し、大きな手応えを得ました。その成果をもとに、同年7月1日、正式に「自主防災会」として発足しました。
現在も加入自治会は5つにとどまっていますが、会費を徴収せず、有志や役員が協力金・寄付金・助成金の確保に奔走しています。
設立当初は助成金申請も困難でしたが、活動実績を重ねることで理解が広がり、山口県知事より「やまぐち地域防災応援団」への
加盟認定を受けるなど、確かな成果も得られています。
消火体験の様子
これまでに、地域や学校を対象に6回の出前授業や実地での消火器訓練、
能登半島地震への義援金募集を兼ねた2回目の防災訓練などを行い、地域の防災意識の醸成に努めています。
現在、震度7の揺れが想定される「菊川断層」に焦点を当てた大規模な防災イベント
「市民フェスタ~防災を考える」を、令和7年10月5日に下関市菊川町で開催予定です。
「しものせき市民活動センター」との共催、当会が中心となって準備を進めています。
このイベント開催には、断層の危険性を知りながらも具体的な行動に移せていなかった菊川地区に、
自主防災会設立のきっかけを作りたいという強い想いがあります。
屋内外での防災展示、自衛隊による炊き出し体験、防災講座などを通じて、
防災の重要性を「体感」していただくことで、地域の動きが変わると信じています。
この地域での成功が、やがて下関市全域、そして県全体へと広がり、
地域の防災力向上につながることを願って、私たちは引き続き努力を重ねてまいります。
☆【最後に~自主防災会の中島さんより、みなさんに向けてメッセージ】☆
『世界中で、異常気象・火山爆発・大地震の頻発など予想外の災害が起こっております。
日本でも、線状降水帯・トカラ列島地震・山口県でも萩地方での頻発地震が有ります。
災害発災時に即時に対応できますか?皆さんの自治会にその準備は出来ていますか?
頑張りましょう。
必要なら立ち上げのお手伝いをいたします。』
以上、『清末・小月自主防災会』さんの活動のご紹介でした。
みなさまの中でも、「こんな活動してる団体さんとお話ししてみたい!」など、ご要望がありましたら
ぜひ〈できるかもニュースレター〉までお寄せください♪
yamas@kenmin.pref.yamaguchi.lg.jp
********************************************************************
『令和7年度山口県防災会議』に基づき、『山口県地域防災計画の修正案』が承認されました。
~ 地域防災計画・ボランティア活動の環境整備~
大きな災害が起きたときには、県や市町村、防災関係の機関が救助活動を行いますが、それだけでは十分ではなく、
多くの県民のみなさんの助け合いの力が必要になります。
そのため、災害時にボランティア活動がスムーズに行えるように、
ふだんからボランティアの育成や登録、支援のしくみを整えておくことが大切です。
このような考えに基づいて、災害に備えて平常時からどのような準備をしておくべきか、必要なことをまとめたものです。
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/187661.pdf
『山口県地域防災計画~本編~第12章ボランティア活動の環境整備』
県や市町は、社会福祉協議会やボランティア団体、NPOなどと日ごろから連携を深めておくことが大切です。
さらに、さまざまな団体の活動を支えたり、調整したりする「中間支援組織」とも協力し、
災害時にスムーズな支援ができる体制づくりを進めていきます。
また、県社会福祉協議会は、県全体としてのボランティア活動が円滑に行えるよう、
ガイドラインの作成や近隣県とのネットワークづくりを通じて、大きな災害にも備えています。
だからこそ、いざというときに助け合えるように、ふだんから地域の人や団体との「顔の見える関係づくり」がとても大切です。
つながりを育てておくことが、災害時の大きな力になります。
********************************************************************
◆ぼうさい活動に関する助成金情報
★【岩手県】岩手県 令和7年度 NPO等による復興支援事業(復興枠)
復興支援及び被災者支援を行うNPO等の「絆力(きずなりょく)」を活かした復興・被災者支援の取組を支援することにより、
行政では手の届きにくいきめ細やかな復興・被災者支援を図るもの
補助上限額 675万円 ※今回募集においては、一次募集後の予算残額316万7000円を上限
⇒https://www.kenmin.pref.yamaguchi.lg.jp/jyosei/jyosei63638/
※8月6日(水)17:00 〆切
★【日本ハム 食の未来財団】2025年度 災害時等における救援活動支援助成
国民の安全・安心な生活に影響を及ぼすような非常災害や非常事態等において、
主として食物アレルギーをはじめとするアレルギー疾患をお持ちの方(要配慮者)に必要とされる救援活動を支援するため
上限:100万円/件
⇒https://www.miraizaidan.or.jp/general_public/relief_grants/2025/01.html
※常時募集
♡防災に関する助成金情報のほか、
「人と社会 もっと知りたい人へ~NPO活動支援メルマガ☆さぽ~とメール」では、
福祉や子どもの健全育成、まちづくりなど、さまざまな分野の助成金情報も多数掲載しています。
ご希望の方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。
yamas@kenmin.pref.yamaguchi.lg.jp
※メールの件名は「さぽ~とメール申込み」としていただけますと幸いです。
********************************************************************
「できるかもニュースレター」では、今後も防災に関する情報を皆さんにお届けします。
ご意見やご感想もぜひお寄せください。
新規お申込みは下記フォームより♪
https://forms.gle/RxRSfKjb9awpEHAs6
みなさんと一緒に、あたたかい情報ネットワークを築いていきたいと思います。